給与明細の見方:残業代の項目名パターンと確認ポイント

毎月もらう給与明細。「総支給額」と「手取り」だけ見て捨てていませんか? 実は、残業代が正しく支払われているかを確認する最も重要な証拠書類が給与明細です。項目名が会社によって違うため、代表的なパターンを知っておきましょう。

明細の数字と照らして計算する >

1. 給与明細で見るべき3点(時間・単価・割増)

  • ① 時間数:勤怠の実績(残業〇時間)と合っているか?
  • ② 単価:時給換算した金額が安すぎないか?
  • ③ 割増:1.25倍などの計算がされているか?

2. 残業代の項目名パターン(時間外/残業/法定外など)

「残業代」とズバリ書かれているとは限りません。

3. 深夜・休日の項目名パターン(深夜/夜勤/休日/法定休日など)

深夜や休日は別枠で記載されていることが多いです。

深夜手当・深夜割増・夜勤手当

22時以降の勤務に対する手当です。 「夜勤手当」という名前の場合、1回〇〇円という固定額のこともありますが、法律上の計算(0.25倍×時間)を満たしているか確認が必要です。

4. 「調整給」「固定残業代」「みなし」の見分け方

ケーススタディ:明細に「調整給」「みなし」あり

確認ポイント

「調整給」は非常に曖昧な項目です。会社側が「これは固定残業代だ」と主張しても、契約書に明記がなければ認められない可能性があります。 何のための調整なのか、会社に確認しておきましょう。

5. 明細と計算ツールでズレを見つける手順

落とし穴:手当の内訳不明

複数の手当が「諸手当」として合算されていると計算ができません。必ず項目ごとの金額がわかる明細または賃金台帳を確認してください。

よくある質問 (FAQ)

給与明細に「残業代」という項目がありません。払われていないのでしょうか?

必ずしもそうではありません。「時間外手当」「時間外」「超勤手当」など別名で記載されることがあります。支給項目の名称と、時間数・単価・割増率の整合を確認してください。

深夜手当はどの項目で確認できますか?

「深夜手当」「深夜割増」「夜勤手当」などの名称が多いです。22時〜翌5時が対象で、通常の残業と重なる場合は割増が加算されます。

「調整給」があります。これは残業代ですか?

調整給は用途が様々ですが、固定残業代の調整として使われる場合もあります。雇用契約書や賃金規程で「固定残業代の金額・時間数」が示されているか確認してください。

単価の計算が合いません。原因は何が多いですか?

所定労働時間の取り方、手当を含める/含めない、端数処理、深夜・休日の区分などでズレが出やすいです。まずは所定労働時間と基本給(割増算定の基礎)を確認します。

会社に確認するときは何を聞けばいいですか?

「割増計算の基礎となる賃金(どの手当を含むか)」「所定労働時間」「端数処理ルール」「固定残業代の時間数・金額」を順に確認するとスムーズです。

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労働基準法(e-Gov) 最終更新日:2026年2月7日
監修・運営:残業代計算ツール事務局 / fin-calculator.com 編集部